*通常、座っていても寝ていても、一定の時間がくると無意識に身体を動かしたり、身体の特定の部分に長い時間圧力が掛かるのを防いで
います。脊髄を損傷すると損傷部位から痛みの感覚がなかったり、自由に身体を動かす事が出来なくなります。その場合、身体の特定の
部分だけに長い時間圧力が加わり続けます。そうなると、知らないうちにその部分に血液がいかなくなって、皮膚を含めた組織が死んで
しまいます。この事が「縟瘡」です。分かり易い言い方をすると、通常は特定の部分に長時間圧を掛けると、特定の部分が「赤く」なると思い
ます。そして身体を動かすとその「赤み」が消える事でしょう。それは血液が通っているからなのです。脊髄を損傷すると血液の流れが
鈍くなりその「赤み」は中々消えては行きません。その「赤み」が「縟瘡」の前兆なのです。
「縟瘡」の出来やすい部位は骨の突出していいる所が代表的です。代表的な箇所として臀部(おしり)・かかと・です・。
予防としては、◎定期的な除圧◎清潔◎栄養補強と併せて車椅子からの移乗時等で傷を作らない事です。
「縟瘡」は出来るのは早く、完治するのは時間が掛かるので、要注意です。
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