脊髄損傷者友の会のタイトル

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脊髄損傷の合併症とは

 

 


 脊髄損傷になり、在宅で生活をされる上で最も大事な合併症を自己管理する必要性があります。

項目別に掲げましたので、注意し各々自己管理した上で、安心した在宅生活をおくる事が出来ますので、ご安心下さい。

 

  @排尿機能の障害

 *腎臓で作られた尿が尿管を通って膀胱に溜められ、容量の半分を満たすと尿意を催す事となり排尿となるのが通常である。

 膀胱容量は成人男性で通常500mlであり、脊髄を損傷すると「膀胱直腸障害」で尿意を感じ無くなってしまい定期的な排尿が必要となる。

 排尿は◎自己導尿◎留置カテーテル等が一般的であるが、自身の身体にあった方法は医療機関と相談しながら決めて行く事となる。

 定期的に排尿をしないとなると腎臓に尿が逆流する事となる。逆流する事で発症となるのが「急性腎盂・腎炎」所謂「尿路感染」である。

 「尿路感染」になると症状が悪寒・高熱が続き、医療機関(泌尿器科)への受診が必要となる。

 「尿路感染」を予防するには、◎排尿時の手の消毒◎水分摂取量の一定確保が一般的であると同時に日頃から尿の観察

 (排尿量・臭い・汚れ等)併せて行うと良い。

 
  A縟瘡(床ずれ)

 *通常、座っていても寝ていても、一定の時間がくると無意識に身体を動かしたり、身体の特定の部分に長い時間圧力が掛かるのを防いで

 います。脊髄を損傷すると損傷部位から痛みの感覚がなかったり、自由に身体を動かす事が出来なくなります。その場合、身体の特定の

 部分だけに長い時間圧力が加わり続けます。そうなると、知らないうちにその部分に血液がいかなくなって、皮膚を含めた組織が死んで

 しまいます。この事が「縟瘡」です。分かり易い言い方をすると、通常は特定の部分に長時間圧を掛けると、特定の部分が「赤く」なると思い

 ます。そして身体を動かすとその「赤み」が消える事でしょう。それは血液が通っているからなのです。脊髄を損傷すると血液の流れが

 鈍くなりその「赤み」は中々消えては行きません。その「赤み」が「縟瘡」の前兆なのです。

 「縟瘡」の出来やすい部位は骨の突出していいる所が代表的です。代表的な箇所として臀部(おしり)・かかと・です・。

 予防としては、◎定期的な除圧◎清潔◎栄養補強と併せて車椅子からの移乗時等で傷を作らない事です。

 「縟瘡」は出来るのは早く、完治するのは時間が掛かるので、要注意です。

 
  B排便機能の障害

 *直腸に便が溜まると便意を催す事となり、排泄となるのが通常です。脊髄を損傷すると「膀胱直腸障害」で便意を感じる事が無くなると

 同時に肛門を閉じる筋肉「括約筋」が麻痺してしまう為定期的な排便が必要となる。

 排泄コントロールの方法は十人十色であり、殆どの脊髄損傷者が薬を使用してコントロールしているのが現状である。

 排泄は排尿と同じく、体調変化にてコントロールが変わって行く事が多く、多くの脊髄損傷者が問題を抱えているのが実情である。

 コントロールの方法は様々であり、食事であったり、服薬であったりもします。

 色々な方達の意見を聞き、自分自身にあったコントロール方法を探しましょう。失敗してもめげずに、失敗の原因を追究し

 繰り返さない事で確立して行きましょう。

 
  C起立性低血圧と自立神経過反射

 *通常、自立神経の動きとして、血圧は心臓や血管が自動的に活動をして、急激に変化しないように調整しています。しかし、麻痺が

 起きると、こうした自立神経の機能も障害される事になります。脊髄を損傷すると一般的に血圧は下がり気味になります。特に急に

 起き上がったり、長時間座ったままでいる時に気分が悪くなり、心臓がどきどきしたり、冷や汗が出て来たり、状態が悪い時には失神する

 時があります。これは下半身や内臓に行く血管を収縮させる神経が麻痺しており、血液が下半身や内臓に溜まったままになる為で

 姿勢の変化にうまくついてゆけず、血圧が下がり、一時的に脳貧血の状態になるからです。

 慌てずにベットの背上げや、車椅子のチルトを利用しながら調整していきましょう。

 
  D呼吸機能の障害

 *四肢麻痺や高い部位での損傷の人では、呼吸の機能が悪くなります。息を吐き出す機能は吸い込む機能に比べて大きく障害されていま

 す。と言う事は、咳をする事が難しくなります。普通痰は咳をして吐き出しますが、咳き込めなくなると痰が肺の中に溜まり易くなります。

 そして肺に溜まった痰に細菌がわく為に気管支炎や肺炎等に掛かり易くなります。

 そう言った意味で呼吸や肺の機能を鍛えておく事も大事です。痰が出にくくなるので風邪は要注意です

 
  E体温調整機能の障害

 *四肢麻痺や高いレベルの麻痺の人では、夏の暑い日などに体温が38℃以上になり発熱する事があります。原因として麻痺した部位に汗

 が出なくなり、発汗による体温調整がうまく出来なくなるからです。

 予防としては住環境にて整備するか、もしくは通風を適度な体温低下を心掛ける事です。急激な氷等による皮膚等への直接発布は

 低温やけどとなる危険性がある為に要注意です。

 
  F骨に及ぼす影響

 *麻痺が起こると骨に体重が掛からなくなったり、血液の循環が悪くなったり、骨の組織に栄養がいかなくなったりして、新しい骨をつくる

 働きが低下して来ます。所謂「骨粗鬆症」になってしまいます。

 症状的には、軽い怪我でも骨が折れやすくなったり、ベットの上で座ろうとしたり、寝返りをしようとしたり、訓練中に膝を曲げようとしただけ

 で骨が折れてしまったりする事があります。一旦、骨が折れてしまうとカルシウムの成分が出て行くと考えられている為に中々修復するには

 時間を要する事となり、生活に支障が生じます。

 
一部参考文献 「脊髄損傷 医学書院」
 

  

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